キャラメルボイスのタイムトラベラー

僕は貴方の事解らないし、知らないけど

甘美な声に浸ってみる。

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こんにちは、丹波です。

今回はジャニーズWESTさんの声について綴ります。

なぜそんなことになったかというと、SCARSのしげおかくんの歌声を聴き、知ってたつもりでいたのに
「この人はなんていう声で歌うんだ…!キャラメルボイスとかいう一括りじゃ表せない…!どんな言葉を当てはめればいいんだ…!」
と、新鮮に自分の中で話題になりまして、しげおかくんの歌声はいかにして喩えることができるのかという議題を頭の中で掲げました。

その流れで、改めてちゃんと一人ずつ他のメンバーの歌声に特化して聴いてみたのですが、まぁとにかくジャニーズWESTさんは皆、揃いも揃って歌声が甘い!!!

渋谷すばるという男の歌声を毎日のように身体に取り込んできた身からすると、すばるの歌い方の男らしさとか力強さとか脆さとか刺激とは真逆というか、柔らかさと甘さと切なさに満ちた声が常に耳から流れ込んでくるのはとてもくすぐったくてふわふわと宙に浮いている感じがして、まるでスイーツの世界にいるような気がする。

じゃあ皆の歌声の甘さの種類を、味覚と嗅覚に喩えてみよう、ということでパリピポ発売時につらつらと呟いていたのを、先日芦屋こみねさん(@urahara0811)とあややさん(@hraom)のツイキャスでこみねさんが「しげおかくんは塩バニラですよね」とおっしゃっていた(注1)のを聴いて、ふと思い出したので、記事として一つにまとめてみようと思います。



小瀧望
のぞむはシュークリーム、果肉がたっぷり入ったイチゴジャム。
ゆるゆるとろとろ。苦味、えぐみのない純粋なカスタードクリームや、イチゴと砂糖の甘み。
シュー生地を割った時に溢れ出すクリームのように、スプーンで掬った時に果肉をゆっくりと伝う赤いちゅるちゅるとしたペーストのように、少女の心までを溶かすような濃厚さがある。


桐山照史
照史は柑橘類の、ぎゅっと搾って流れる果汁、夏の冷たいレモンティー。
グラスの向こう側が見えるような透き通った色。夏の高く青い空に飛んでいくような瑞々しい酸味と甘み。
でも柑橘独特の切ない渋みが、ただの透明な甘さだけではないことを諭す。


藤井流星
流星はエクレア、上白糖がたくさん焦げたクレームブリュレ
のぞむのシュークリームのようなとろとろの甘さの上に、焦がした砂糖のやビターチョコレートの苦味が乗っかる。香りもまた然り。
全くもってなめらか、という訳ではない、少しざらついた舌触り。


中間淳太
じゅんたくんはティラミス、オレンジピールいっぱいのマーマレード。
高貴な香り、甘さは控えめ。
口に入れると抜けるココアパウダーの粉っぽさ、コーヒーやオレンジピールの淡い大人の苦味。時にラム酒も香る。
でも生クリームやマスカルポーネチーズ、ジャムの砂糖の甘みも忘れない。


・濵田崇裕
濵ちゃんは綿菓子、角砂糖を三つ溶かしたカフェラテ。
ふわふわとした口どけ、でもそこまで甘くない。雲のようなひとつまみは舌の上で優しく消えるし、溶けた角砂糖はコーヒーの苦味に包まれるから。
たまに綿菓子にはガスの入ったキラキラ小さなキャンディが混ざって、口の中でパチパチと弾けて刺激を与えてくれる。


神山智洋
かみちゃんはアセロラジュース、たくさんのフルーツで飾られたプリンアラモード。
アセロラの、柑橘類とは違う透明感の中に刺さる酸味。フルーツの水分を含んださっぱりした甘さと、プリンや生クリームの柔らかな重みのある甘さとの瞬時の変化。
子供達の、憧れのようなきらめきと、脆さ。


重岡大毅
しげおかくんはべっこう飴、キャラメル、シナモン、バラのジャム、カルーアミルク、バニラエッセンスや、葉巻の香り。
キャラメルの、練乳やバターを溶かした、口の中にまとわりつく甘み。べっこう飴の光にかざした時に反射する光、つや。口内でカラカラと音を立てて全体に届く緩やかな甘さ。
シナモンやバニラのように、甘く香り高く、でも香辛料の刺激もあって、ずっと嗅いでいるとくらくらしてくる。
あとはカクテルや葉巻のような中毒性のある嗜好品。甘く、苦く、浮遊感。パイプや葉巻の高貴な、煙の匂いが空中に溶けていくのに鼻の奥に残る。
少し高価ではあるけれど、手招きされているかのようにまた手に取ってしまう。



担当の贔屓目だということを前置きした上ではありますが、しげおかくんは本当に色々な甘さと刺激を持った歌声だと思っています。
元々鼻にかかったような特徴的な高い声なので、少しもやがかかっていて、透き通っているとは言えないのかなと。でも周りはゆらゆら柔らかいんですけど芯がある。
逆に同じように高い声のかみちゃんは、高音域を出すほど遠く高く速く飛んで行く透き通った声が出ている。ガラスの線みたいな細くて強い声。
だから、例を挙げれば、「鼓動」のしげおかくんとかみちゃんの二人だけのパートなんかは、とても似ているけど相反する声がお互いを包んで包まれて、毎回聴く度に心臓がきゅっとなるんですよね。もし聴いたことない方は早急に聴いていただきたい…!!!


個人的にかみしげの歌声が大好きなので、別にちょっと語って脱線してしまいましたが(笑)、曲によって歌い方が変われば声の表情も変わるので、喩えを挙げ始めたらキリがないなぁとは思います。でも、やっぱりそれぞれの根底にある甘みの方向性は本人の元の声質や歌い方の癖によるものなので、似てるんじゃないかと。

ぐだぐだ書きましたが、パリピポの曲基準で、完全なる独断と偏見でお菓子や飲み物なんかに当てはめているので、異論は認めます(笑)、ので、ぜひ皆さんの中で彼らの声はどんな味がするのか、ぜひ教えてください!

これからも彼らの甘い声を、歯を溶かしながら味わいたいと思います。



(注1)ここでの「塩バニラ」は本人の性格やキャラクターについての比喩